重松清『トワイライト』 [読書案内]
901は読書記録に☆三つの評価をつけています。
2007年の読書記録を振り返ってみると、☆2.5の評価の本が4冊あります。
そのうちの1冊が重松清『トワイライト』。
表紙を見て「ああ、懐かしい」と思ったあなた、ぜひ読んでみてください。
1970年の大阪万博を子どもの頃に経験している人なら楽しめるはずです。
この本を読み終えて、「太陽の塔」を37年振りに見に行きたくなりました。
伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』 [読書案内]
伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』を読みました。
伊坂幸太郎の作品は『グラスホッパー』を初めて読んで以来、気に入ってよく読んでいます。
『アヒルと鴨』は「現在」と「二年前」の物語が交互に語られる形で進んでいきます。
村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』ではないけれど、読んでいて文体にも村上春樹らしい雰囲気が感じられました。
例えば、比喩の使い方。
「部屋には段ボールの山が待っていて、無言の圧力を与えてきた。この積まれた箱がこの世から消えることなんて、アメリカから軍隊が消えるくらいに、不可能なことに思えた。」
物語が進むにつれて、「現在」と「二年前」が少しずつ繋がってきます。
この小説がなぜ「ミステリ」なのかも読み終えた今は理解できます。
おすすめの本です。
村上春樹『アンダーグラウンド』 [読書案内]
村上春樹『アンダーグラウンド』(講談社、1999年2月)を読みました。
村上春樹の小説はほぼ読み尽くしてしまい、小説以外で手をつけていなかった長編が『アンダーグラウンド』でした。
文庫版で777ページ。しかし、最後まで興味を失わずに読み切ることができました。
地下鉄サリン事件が起きた1995年3月20日から10年以上、この本が出版されてからも9年以上が経ってしまいましたが、今でも充分に読む価値のある本だと思います。
いや、事件から10年以上経ってしまった今だからこそ読まなければならない本かもしれません。
村上春樹は、この本を書いた理由について次のように述べています。
「1995年3月20日の朝に、東京の地下でほんとうに何が起こったのか?……
もっと具体的に述べるなら、『そのときに地下鉄の列車の中に居合わせた人々は、そこで何を見て、どのような行動をとり、何を感じ、考えたのか?』、…私はそのことが知りたかった。」(736ページ)
今、改めてこの本を読むと、新聞やテレビ報道を通じて分かったようなつもりになっていた地下鉄サリン事件について、実は何も分かっていなかったのだ、ということを痛感します。
中川人司『宇宙授業』 [読書案内]
中川人司『宇宙授業』(サンクチュアリ出版、2006年8月)を読んでいます。
「宇宙人はいますか?」、「宇宙の意味」、「無重力の世界」など全部で44の話で構成されています。
一つのトピックが2〜4ページで説明されていて、気軽に読むことができます。
もう少し詳しく知りたいという気持ちにもなりますが、とにかく話が具体的でわかりやすく、「へえ〜」と思うことがたくさん書かれています。
例えば「地球の遠心力」について、赤道上にいる人は音速より速い秒速470メートルくらいの早さで回っている、とか、今見ている北極星の光は安土桃山時代に発せられた光である、ということなど。
アインシュタインの特殊相対性理論についても書かれています。
光速の99.999%のスピードのロケットで1年間宇宙を旅して地球に帰ってくると、地球では○○○年! もの月日がたっているそうです。(答えを知りたい方はぜひ本書をお読みください)
国語の授業でも生徒たちにぜひ進めたいと思っています。










