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上田万年「国民教育と国語教育」 [国語教育]

「国語」という思想―近代日本の言語認識

「国語」という思想―近代日本の言語認識


「901の国語科通信」も夏休み状態になってしまいました。
 さて、浜本先生の前期の授業も終了しました。
 前期最後の授業で中心となったのは上田万年の国語教育についてです。
 上田万年は「国民教育と国語教育」の中で次のように語っています。

「国民教育を施す為に国語教育を施すならば、……立憲思想であるとか・実業思想であるとか・海国思想であるとか・科学思想であるとか・文学美術思想であるとか・宗教思想であるとか・此等の事を教材として教へるのが本体であつて、それと同時に、此等に関連して始終必要である言語文章を特に選択して教へねばならぬと主張するのであります。」

 そして、こうも言っています。

「日本人は日本の言葉、日本流の文字を何処へ行つても植付けて、早く其の国々の人に其言葉其文字を採用させることを攻究しなければならぬと思ふ。」
「この国語問題は自国の国民を養成するためばかりでなく、一歩進んでは日本の言葉を亜細亜大陸に弘めて行く上に大いに関連して居る。」

 近代における国語教育はこのような思想からスタートしているということを我々国語教師は自覚していなければならないと思います。


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